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米国務長官、パナマ政府に運河周辺の中国企業問題で対応要求

2025年02月03日(月)10時23分

2月2日、 ルビオ米国務長官は、パナマ運河付近の港を運営する中国企業に対する米国の懸念に直ちに対応するようパナマ政府に求めた。写真は同日、パナマ運河を視察するルビオ氏。代表撮影(2025年 ロイター)

Simon Lewis Elida Moreno

[パナマ市 2日 ロイター] - ルビオ米国務長官は、パナマ運河付近の港を運営する中国企業に対する米国の懸念に直ちに対応するようパナマ政府に求めた。

ルビオ氏はパナマのムリノ大統領に対して、中国がパナマ運河に影響を持ち、支配している現状を変えるための措置をパナマ政府が直ちに講じない場合、米国は「必要な措置を取る」と警告した。

トランプ米大統領は、中国がパナマ運河周辺に影響力を持ち、支配していると考えている。

パナマのムリノ大統領は2日、同国を訪問したルビオ氏と会談。会談後、パナマ運河の主権は議論の余地がないと強調した一方、香港に本社を置くCKハチソン・ホールディングスが運河の両端にある港の運営権を握っていることを含め、パナマにおけるいくつかの中国企業の事業見直しに意欲を示した。

同大統領は、重要な問題を巡ってトランプ氏と直接会談することが重要だと述べた。

上院議員時代に対中強硬派で知られたルビオ氏は先週、中国が米国との紛争時にパナマ運河を閉鎖するという緊急対応策を用意していることには「疑いの余地がない」と述べ、米国は国家安全保障上の脅威とみられる事態に対処すると語っていた。

一方、中国側は運河の運営に関与しておらず、パナマの主権と独立性を尊重していると主張している。

中国外務省の報道官は米国の先月の主張について質問された際、「中国が干渉したことは一度もない」と答え、中国は運河を「恒久的に中立な国際水路」と認識していると語った。

ロイター
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