ニュース速報
ワールド

米上院、ヘグセス氏の国防長官人事を承認 賛否同数で副大統領が決裁

2025年01月25日(土)14時09分

 米上院本会議は24日、トランプ大統領が国防長官に指名したピート・ヘグセス氏の人事を承認した。14日上院軍事委員会で撮影(2025年 ロイター/Evelyn Hockstein)

[ワシントン 24日 ロイター] - 米上院本会議は24日、トランプ大統領が国防長官に指名したピート・ヘグセス氏の人事を承認した。

採決では共和党議員3人が造反し50対50の賛否同数となったが、上院議長を兼ねるバンス副大統領が賛成し承認された。トランプ大統領にとって大きな勝利となった。

ヘグゼス氏はFOXニュースの司会者を務めた元軍人で、国防総省に大きな改革をもたらすと約束している。ただ、資質や気質、女性の戦闘任務を巡る考え方などが疑問視されてきた。

テキサス大学オースティン校の歴史学教授、ジェレミ・スリ氏は 「ヘグゼス氏のような国防長官はこれまでいなかった」と指摘。

歴史的に国防長官は大規模組織の運営に豊富な経験を持ち、超党派の幅広い支持を得た候補者が承認されてきた。

閣僚の人事承認で副大統領が投票に参加したのは史上2例目。

ヘグセス氏に反対票を投じた共和党議員はリサ・マコウスキー氏、スーザン・コリンズ氏、前院内総務のミッチ・マコネル氏だった。

ヘグセス氏を巡っては、女性に対する性的暴行や過度の飲酒癖、退役軍人団体における財政管理不備の疑惑も指摘されている。

ウクライナへの武器供給、米軍の対中国戦略、シリアやイラクなどの地域で米軍縮小を目指すのかなど、重要な外交問題に対する立場についてはほとんど知られていない。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

WHO再加盟検討も、トランプ氏が集会で言及

ワールド

トランプ氏、政府機関の監察総監を一斉に解任 法律違

ビジネス

トランプ氏、TikTok買収で複数人と交渉 30日

ワールド

北朝鮮、25日に戦略巡航ミサイルの発射実験 対米強
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:トランプの頭の中
特集:トランプの頭の中
2025年1月28日号(1/21発売)

いよいよ始まる第2次トランプ政権。再任大統領の行動原理と世界観を知る

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    世界初の研究:コーヒーは「飲む時間帯」で健康効果が異なる【最新研究】
  • 2
    軍艦島の「炭鉱夫は家賃ゼロで給与は約4倍」 それでも劣悪な労働環境でストライキ頻発、殺人事件も...
  • 3
    有害なティーバッグをどう見分けるか?...研究者のアドバイス【最新研究・続報】
  • 4
    血まみれで倒れ伏す北朝鮮兵...「9時間に及ぶ激闘」…
  • 5
    電気ショックの餌食に...作戦拒否のロシア兵をテーザ…
  • 6
    煩雑で高額で遅延だらけのイギリス列車に見切り...鉄…
  • 7
    ネコも食べない食害魚は「おいしく」人間が食べる...…
  • 8
    「自由に生きたかった」アルミ缶を売り、生計を立て…
  • 9
    「ハイヒールを履いた独裁者」メーガン妃による新た…
  • 10
    「後継者誕生?」バロン・トランプ氏、父の就任式で…
  • 1
    有害なティーバッグをどう見分けるか?...研究者のアドバイス【最新研究・続報】
  • 2
    失礼すぎる!「1人ディズニー」を楽しむ男性に、女性客が「気味が悪い」...男性の反撃に「完璧な対処」の声
  • 3
    戦場に「杖をつく兵士」を送り込むロシア軍...負傷兵を「いとも簡単に」爆撃する残虐映像をウクライナが公開
  • 4
    日鉄「逆転勝利」のチャンスはここにあり――アメリカ…
  • 5
    世界初の研究:コーヒーは「飲む時間帯」で健康効果…
  • 6
    煩雑で高額で遅延だらけのイギリス列車に見切り...鉄…
  • 7
    被害の全容が見通せない、LAの山火事...見渡す限りの…
  • 8
    いま金の価格が上がり続ける不思議
  • 9
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参…
  • 10
    「バイデン...寝てる?」トランプ就任式で「スリーピ…
  • 1
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者が警告【最新研究】
  • 2
    有害なティーバッグをどう見分けるか?...研究者のアドバイス【最新研究・続報】
  • 3
    体の筋肉量が落ちにくくなる3つの条件は?...和田秀樹医師に聞く「老けない」最強の食事法
  • 4
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 5
    「涙止まらん...」トリミングの結果、何の動物か分か…
  • 6
    「戦死証明書」を渡され...ロシアで戦死した北朝鮮兵…
  • 7
    中国でインフルエンザ様の未知のウイルス「HMPV」流…
  • 8
    失礼すぎる!「1人ディズニー」を楽しむ男性に、女性…
  • 9
    地下鉄で火をつけられた女性を、焼け死ぬまで「誰も…
  • 10
    戦場に「杖をつく兵士」を送り込むロシア軍...負傷兵…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中