アフリカCDC、米のWHO脱退に懸念 代替資金確保呼びかけ
1月23日、アフリカ疾病対策センター(CDC)は、米国の世界保健機関(WHO)脱退計画はアフリカの保健政策を圧迫するとの見通しを示し、アフリカ諸国に代替の資金源を確保するよう呼びかけた。ジュネーブで2021年撮影(2025年 ロイター/Denis Balibouse)
[ダカール 23日 ロイター] - アフリカ疾病対策センター(CDC)は23日、米国の世界保健機関(WHO)脱退計画はアフリカの保健政策を圧迫するとの見通しを示し、アフリカ諸国に代替の資金源を確保するよう呼びかけた。
米国はWHO最大の資金提供国だが、トランプ大統領は2期目就任初日の20日、WHO脱退の大統領令に署名した。
アフリカCDC高官は、多くの国がWHOを通じた米国の投資に頼って公衆衛生政策の資金を調達してきたと指摘。「米国からの資金減少には間違いなく対応が必要になるだろう。アフリカの一部加盟国にとって、公衆衛生資金の調達方法を再考すべき時期になった」と述べた。
その上で、アフリカCDCとしては状況を把握し、予想されるWHOの支援減少を補うためにアフリカ外以外の国々と資金調達の機会を検討する可能性があると述べた。
大統領令によるアフリカCDCへの影響については大きくないとの予想を示しながらも、過去1年間に米政府と策定していた共同行動計画が脅かされる恐れがあると懸念を示した。