中国副首相、オランダ国王と会談 「安定した供給網維持で協力」
1月23日、 中国の丁薛祥副首相(写真)は、オランダのウィレムアレクサンダー国王とハーグで会談し、中国には相互の信頼を高め、安定した円滑なグローバル供給網を維持するため協力する用意があると述べた。ダボスで21日撮影(2025年 ロイター/Yves Herman)
[香港 23日 ロイター] - 中国の丁薛祥副首相は、オランダのウィレムアレクサンダー国王とハーグで会談し、中国には相互の信頼を高め、安定した円滑なグローバル供給網を維持するため協力する用意があると述べた。
中国外務省が23日明らかにした。
これに先立ち、オランダ政府は、先端半導体装置の輸出規制を4月1日から強化すると発表。オランダは対中輸出規制を目指す米国の圧力を受けて、2023年に初めて半導体製造装置の輸出を国の認可要件の対象とした。
丁氏は、国際情勢の変化にもかかわらず、オランダと中国は常に良好な関係を維持していると発言。「中国はオランダと協力して理解と相互の信頼を深め、さまざまな分野で交流と協力を強化するとともに、開放的で実践的な包括的協力パートナーシップの継続的発展を推進する用意がある」と述べた。
また、中国とオランダにはグローバルな生産・供給網のさまざまな分野で独自の優位性があるとし「協力を強化できる大きな可能性がある。これは双方の利益になり、世界の平和、安定、発展、進歩に寄与する」と語った。
オランダの半導体製造装置大手ASMLは、オランダ政府の輸出規制強化について、事業への影響はないとの見通しを示している。