トランプ関税、ブラジル牛肉輸出に影響せず=業界団体
1月22日、ブラジルの牛肉業者は、トランプ米政権による新たな関税導入の可能性による業界への打撃はないとみている。写真はブラジルのサンタナ・デ・パルナイーバにある牛肉処理工場で2017年12月撮影(2025 ロイター/Paulo Whitaker)
Ana Mano
[サンパウロ 22日 ロイター] - ブラジルの牛肉業者は、トランプ米政権による新たな関税導入の可能性による業界への打撃はないとみている。米国内の牛肉在庫が少ないことや、輸出には既にかなりの関税がかかっていることが理由という。
ブラジル牛肉輸出工業会(ABIEC)のロベルト・ペロサ会長は22日のインタビューで、年間6万5000トンの割当量を超えたブラジルの牛肉輸出には米国への輸入時に既に26.4%の関税が課されていると指摘。
ブラジルは昨年、米国に約23万トン(前年比約66%増)の生鮮・加工牛肉を輸出しており、その大半が高額な関税を克服していると話した。
また、米国の牛肉在庫は70年ぶりの低水準で、大量の牛肉を輸入するため米国の買い手が信頼できるパートナーを確保する必要に迫られていると指摘。「そのパートナーはブラジルだ」と述べた。
米国はブラジルにとって中国に次ぐ第2位の牛肉輸出先となっている。