ヨルダン川西岸の大規模作戦、ガザの教訓を適用=イスラエル国防相
イスラエルのカッツ国防相は22日、イスラエル軍がヨルダン川西岸ジェニンで開始した大規模作戦について、パレスチナ自治区ガザでの戦闘から得た教訓を適用していると述べた。22日、ジェニンで撮影(2025年 ロイター/Raneen Sawafta)
James Mackenzie Raneen Sawafta
[エルサレム/ジェニン 22日 ロイター] - イスラエルのカッツ国防相は22日、イスラエル軍がヨルダン川西岸ジェニンで開始した大規模作戦について、パレスチナ自治区ガザでの戦闘から得た教訓を適用していると述べた。
イスラエル軍は21日、ジェニンで対テロ作戦を開始したと表明。今回の作戦はジェニンに対する過去約2年間で3回目の大規模攻勢で、イスラエルのネタニヤフ首相は「大規模かつ重大な軍事作戦」を実施し、イランの影響が及ぶ全ての場所に対し「組織的かつ断固とした行動を取っている」と述べていた。
カッツ国防相は声明で、ジェニンでの作戦にガザ地区での戦闘で得た教訓を適用しているとし「イランの代理勢力とスンニ派の過激派が西岸地区のイスラエル人入植者の生命を脅かし、イスラエルの東部に拠点を確立することは容認しない」と述べた。
イスラエル軍報道官は、ジェニンでの今回の作戦は昨年8月に数百人の部隊とドローン(小型無人機)やヘリコプターなどを投入してジェニンを含む西岸地区で実施した作戦と「比較的類似している」としながらも、作戦範囲は限定されていると説明した。
軍はガザ地区での経験を踏まえ、市街戦の戦術を改良したとしている。ただ軍報道官は、ガザ地区での教訓をジェニンでどのように適用しているか具体的には明らかにしなかった。