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欧州5カ国、NATO新目標の迅速な実施を確約 安保が最優先事項

2025年01月14日(火)06時50分

独仏英伊ポーランドの国防相は13日、ポーランドで会合を開いた。同日撮影(2025年 ロイター/Aleksandra Szmigiel)

[ベルリン 13日 ロイター] - 独仏英伊ポーランドの国防相は13日、ポーランドで会合を開いた。ドイツのピストリウス国防相は会合後、北大西洋条約機構(NATO)が近く合意する兵器と兵力を巡る新たな目標を5カ国は可能な限り迅速に実施すると確約した。

ピストリウス氏はNATOが新たな能力目標を決定する時期を10月から6月に前倒ししすることに触れ、こうした動きを支持すると表明。「時間的な余裕が得られ、実施に向けた動きを早期に開始できる」と述べた。

米国のトランプ次期大統領がNATO加盟国はGDPの5%を国防費に充てなければならないと発言したことを巡っては、GDPの5%はドイツでは予算全体の40%以上に相当すると指摘し、否定的な考えを示した。

フランスのルコルニュ国防相は、サイバー攻撃を念頭に「状況は冷戦時代よりも悪化している。侵略されなくても敗北する可能性がある」と指摘。国防費を引き続き増加させると表明した。ただNATOの新たな目標について具体的な水準は示さなかった。

ポーランドのコシニャクカミシュ国防相は、パリで開催される次回の5カ国会合で資金調達と欧州の軍需産業の発展について討議するとし「国防関連の全ての活動を各国間で調整する。安全保障が最優先事項であることを明確に示さなければならない」と語った。

ロイター
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