12人死亡の仏風刺誌銃撃から10年、特別号表紙に「不滅」
1月6日、フランスの風刺週刊紙「シャルリー・エブド」は、2015年に編集部が襲撃され12人が死亡した事件から10年を迎え、特別号を発行する。写真は、襲撃による犠牲者を追悼するためレピュブリック広場に集まる人々。2016年1月撮影(2025年 ロイター/Stephane Mahe)
[パリ 6日 ロイター] - フランスの風刺週刊紙「シャルリー・エブド」は、2015年に編集部が襲撃され12人が死亡した事件から10年を迎え、特別号を今週発行する。
6日に一部が公開された特別号の表紙には、「不滅!」という文字の前に銃口を尻でふさいで座る男性が描かれている。
襲撃を生き延びた同誌の論説委員ロラン・スリソー氏は社説で「ユーモア、風刺、表現の自由、エコロジー、世俗主義、フェミニズムなどシャルリー・エブドの価値観がこれほど脅かされたことはかつてない」と指摘。
「風刺には、この悲劇的な年月を乗り越えるのに役立った美徳がある。それは楽観主義だ。笑いたいというのは生きたいということであり、笑い、皮肉、風刺画は楽観主義の発露だ」と訴えた。
事件は15年1月7日、兄弟2人の容疑者がパリ市内の同誌編集室を襲撃したもので、検察当局はその約10年前に同誌が預言者ムハンマドをやゆする漫画を掲載したことから復讐が目的だったとした。イスラム教では預言者の描写は冒涜的と見なされている。
7日に行われる追悼行事には、フランスの政治指導者らも出席する。
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