日鉄、ＵＳスチールの生産能力維持を確約 買収承認獲得に向け＝報道

日本製鉄は米鉄鋼大手ＵＳスチールを買収する計画を巡り、ＵＳスチールの生産能力削減に対する拒否権を米政府が持つことを提案した。４月撮影（２０２４年　ロイター/Issei Kato）

[３１日 ロイター] - 日本製鉄は米鉄鋼大手ＵＳスチールを買収する計画を巡り、ＵＳスチールの生産能力削減に対する拒否権を米政府が持つことを提案した。バイデン米大統領の承認を得られるようにする取り組みの一環という。米紙ワシントン・ポストが３１日、報じた。

対米外国投資委員会（ＣＦＩＵＳ）は先週、同買収案を巡る国家安全保障上のリスクについて合意できなかったとホワイトハウスに通知。承認または阻止の決定をバイデン大統領に委ねた。バイデン氏は１月７日までに決定を下す必要があり、判断を示さなければ買収計画は自動的に承認される。

ワシントン・ポストによると、日鉄はホワイトハウスに送付した文書で、財務省主導の審査パネルの承認が得られない限り、米国内のＵＳスチールの生産能力を１０年間削減しないと確約した。

この件について、ＵＳスチール、日鉄、ホワイトハウスからコメントは得られていない。