トルコ中銀2.5%利下げ、主要金利47.5% 「インフレ見通し焦点」
トルコ中央銀行は26日、金融政策委員会の会合で政策金利(1週間物レポ金利)を250ベーシスポイント(bp)引き下げ、47.5%とすることを決めた。写真はトルコ中銀本部ビルで2月撮影(2024年 ロイター/Cagla Gurdogan)
Ezgi Erkoyun Ece Toksabay
[イスタンブール 26日 ロイター] - トルコ中央銀行は26日、金融政策委員会の会合で政策金利(1週間物レポ金利)を250ベーシスポイント(bp)引き下げ、47.5%とすることを決めた。
中銀政策委員会は「インフレ見通しに焦点を当て、会合ごとに慎重に」政策を決定するとし、「顕著かつ持続的な悪化」が予想される場合には対応すると表明した。先行指標で12月の基調的なインフレ鈍化が示唆され、第4・四半期に需要の減速が続き、インフレの鈍化が進むとの見解を示した。
先週ロイターが実施した調査では、回答者17人中14人が100─250bpの利下げを予想していた。
QNBの調査ノートによると、中銀のコメントは制御され方法で利下げする意向を示している。QNBはインフレ率は25年3月までに40%をやや下回ると予想。「そのため、第1・四半期の2回の会合でそれぞれ250bpの利下げが決定される可能性が高い」との見方を示した。
エルドアン大統領は数年にわたって非正統的な経済政策を主導。2023年に入っての金利引き下げ後、中銀は約1年半にわたって金利を引き上げてきた。今年3月以降は50%に据え置かれていた。
11月の消費者物価指数(CPI)上昇率は前年同月比47%に鈍化した。中銀はインフレ率は今後数年で目標の5%に向けて持続的に低下すると見込んでいる。
エルドアン大統領は、2023年序盤まで「自分が権力を握っている限り金利は下がる」と述べていたが、最近の金融引き締めについてはほとんど言及していない。ただ、先月インフレは金利と共に低下すると述べている。
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