マカオは国際舞台で大きな成果を、返還25周年で中国習主席が訴え
12月20日、中国の習近平国家主席は19日、マカオがポルトガルから中国に返還されて25周年の記念式典で、マカオは時流に乗って「世界中から人材を採用」し、「国際舞台でより大きな成果を達成してみせる」べきだと訴えた。写真はマカオでの代表撮影(2024 ロイター)
Nicoco Chan Tyrone Siu
[香港 20日 ロイター] - 中国の習近平国家主席は19日、マカオがポルトガルから中国に返還されて25周年の記念式典で、マカオは時流に乗って「世界中から人材を採用」し、「国際舞台でより大きな成果を達成してみせる」べきだと訴えた。新華社通信が20日伝えた。
習氏は、大規模イベント会場「マカオドーム」で開かれた夕食会で演説。マカオは現状に満足せずに「大胆に変化と革新」を進め、「一国二制度」をよりうまく活用すべきだと述べた。中国広東省と香港・マカオで構成する「粤港澳大湾区(グレーターベイエリア)」などが「国家の開発戦略とより積極的に結びつく」ようにも求めた。
習氏は19日から3日間の予定でマカオを訪れており、大学や特別経済区などに足を運んでいる。習氏がマカオを訪問するのは国家主席就任後で3度目となった。
マカオでは20日、岑浩輝氏が中国本土出身者として初めての行政長官に就任した。
習氏は就任式で、マカオの新政府は経済を多様化させる「勇気」を持つべきと強調した。
「現在、マカオの全体的な状況は安定しているが、内外の環境は大きく変化している」と指摘。「適度な経済の多様化を推進し、国際競争力のある新産業の育成に重点を置くべきだ」と述べた。
マカオ経済の多様化を支援する中国本土の取り組みの一環として、隣接する横琴島の開発について言及した。
また、マカオは国際競争力を高めるためにポルトガル語圏諸国との協力をさらに推進し、中国の「一帯一路」構想に「積極的に参加」する必要があると述べた。
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