ニュース速報
ワールド

韓国元法相の実刑確定、弾劾採決に影響か 野党代表

2024年12月12日(木)15時29分

 12月12日 韓国最高裁は12日、野党「祖国革新党」の代表を務める曺国(チョ・グク)元法相(写真)について、子どもの不正入学を巡る汚職と文書偽造などの罪で懲役2年の実刑判決を下した下級審判決を支持し、判決が確定した。写真は4月3日、ソウルで撮影(2024年 ロイター/Kim Hong-Ji)

Hyonhee Shin

[ソウル 12日 ロイター] - 韓国最高裁は12日、野党「祖国革新党」の代表を務める曺国(チョ・グク)元法相について、子どもの不正入学を巡る汚職と文書偽造などの罪で懲役2年の実刑判決を下した下級審判決を支持し、判決が確定した。これにより、尹錫悦大統領の政敵だった曺被告は議員資格を失い、5年間にわたり選挙への出馬資格が剥奪された。

判決確定で、14日に予定されている尹大統領の弾劾採決で可決を目指す野党陣営の勢いが弱まる可能性もある。

ソウル中央地裁は昨年、子どもを名門高校や大学に入学させるために文書を偽造し、奨学金として賄賂600万ウォンを受け取ったほか、文在寅大統領(当時)の側近が関与した汚職捜査を妨害するために影響力を行使したとして、曺被告に有罪判決を下した。

最高裁は、曺被告に懲役2年、罰金600万ウォンを言い渡した下級審判決を支持し、その判決に誤りはなかったと説明した。

被告の収監時期は不明。

曺被告は不正行為を否定しており、判決後には「重い心」で受け入れると述べ、祖国革新党は活動を継続すると語った。

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

ニュース対価支払わなければ巨大ITに罰金、豪が規制

ビジネス

アングル:来年の米株式市場、トランプ氏の関税政策次

ワールド

中国軍の活動活発化、台湾総統外遊への反応でない=米

ビジネス

サントリーHD、鳥井信宏氏が社長昇格 10年ぶり創
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:韓国 戒厳令の夜
特集:韓国 戒厳令の夜
2024年12月17日号(12/10発売)

世界を驚かせた「暮令朝改」クーデター。尹錫悦大統領は何を間違えたのか?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ロシア兵「そそくさとシリア脱出」...ロシアのプレゼンス維持はもはや困難か?
  • 2
    半年で約486万人の旅人「遊女の数は1000人」にも達した江戸の吉原・京の島原と並ぶ歓楽街はどこにあった?
  • 3
    男性ホルモンにいいのはやはり脂の乗った肉?...和田秀樹医師に聞く「老けない」最強の食事法
  • 4
    ミサイル落下、大爆発の衝撃シーン...ロシアの自走式…
  • 5
    「炭水化物の制限」は健康に問題ないですか?...和田…
  • 6
    ノーベル文学賞受賞ハン・ガン「死者が生きている人を…
  • 7
    韓国大統領の暴走を止めたのは、「エリート」たちの…
  • 8
    「男性ホルモンが高いと性欲が強い」説は誤り? 最新…
  • 9
    「糖尿病の人はアルツハイマー病になりやすい」は嘘…
  • 10
    統合失調症の姉と、姉を自宅に閉じ込めた両親の20年…
  • 1
    ロシア兵「そそくさとシリア脱出」...ロシアのプレゼンス維持はもはや困難か?
  • 2
    「炭水化物の制限」は健康に問題ないですか?...和田秀樹医師に聞く「老けない」最強の食事法
  • 3
    2年半の捕虜生活を終えたウクライナ兵を待っていた、妻の「思いがけない反応」...一体何があったのか
  • 4
    半年で約486万人の旅人「遊女の数は1000人」にも達し…
  • 5
    国防に尽くした先に...「54歳で定年、退職後も正規社…
  • 6
    男性ホルモンにいいのはやはり脂の乗った肉?...和田…
  • 7
    「男性ホルモンが高いと性欲が強い」説は誤り? 最新…
  • 8
    朝晩にロシア国歌を斉唱、残りの時間は「拷問」だっ…
  • 9
    人が滞在するのは3時間が限界...危険すぎる「放射能…
  • 10
    「糖尿病の人はアルツハイマー病になりやすい」は嘘…
  • 1
    朝食で老化が早まる可能性...研究者が「超加工食品」に警鐘【最新研究】
  • 2
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参加で「ネットの自由」を得た兵士が見ていた動画とは?
  • 3
    寿命が延びる、3つのシンプルな習慣
  • 4
    「1年後の体力がまったく変わる」日常生活を自然に筋…
  • 5
    朝鮮戦争に従軍のアメリカ人が写した「75年前の韓国…
  • 6
    自分は「純粋な韓国人」と信じていた女性が、DNA検査…
  • 7
    「会見拒否」で自滅する松本人志を吉本興業が「切り…
  • 8
    ロシア兵「そそくさとシリア脱出」...ロシアのプレゼ…
  • 9
    「炭水化物の制限」は健康に問題ないですか?...和田…
  • 10
    ロシア陣地で大胆攻撃、集中砲火にも屈せず...M2ブラ…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中