台湾総統の米ハワイ訪問、中国が「独立追求」と批判
12月4日、中国国営メディアは台湾の頼清徳総統が外遊で米ハワイ州に立ち寄ったことについて、「米国に頼って独立を求めること」が頼氏の真の目的だと指摘し、同氏が台湾海峡の平和の真の破壊者であることを示していると批判した。ハワイで1日撮影(2024年 ロイター/Marco Garcia)
Yimou Lee Ben Blanchard
[台北 4日 ロイター] - 中国国営メディアは台湾の頼清徳総統が外遊で米ハワイ州に立ち寄ったことについて、「米国に頼って独立を求めること」が頼氏の真の目的だと指摘し、同氏が台湾海峡の平和の真の破壊者であることを示していると批判した。
頼氏は台湾と正式な外交関係を維持している太平洋のマーシャル諸島、ツバル、パラオを訪れるのを前に、ハワイ州に2日間立ち寄り、演説した。「平和はかけがえのないものであり、戦争に勝者はいない。私たちは戦争を防ぐために戦わなければならない」と英語で訴えた。
中国国営テレビはウェブサイトに掲載した論評で「頼氏は、自身の米国立ち寄りが中国本土側からの断固たる反対と強力な対抗措置に必ず遭遇することを十分承知している。これは台湾海峡の緊迫した状況を悪化させるだけだ」と指摘した。
台湾総統は、太平洋、中南米、カリブ海地域といった遠方の友好国を訪問する際に米国に立ち寄るのが慣例となっている。米国はこの慣行を安全と便宜のための通常の慣行としている。
中国国営テレビは、これは台湾が訪問を「正当化」するための口実に過ぎないとし、「台湾をさらに危険な状況へと追いやっている」と批判した。