韓国国会、大統領弾劾訴追案を正式提示 与党は弾劾反対との報道
12月4日、韓国の野党6党は尹錫悦大統領が戒厳令を発令し数時間後に解除したことを受けて、大統領弾劾訴追案を国会に提出した。写真は同日、韓国議会前で尹氏に抗議する市民や議員(2024年 ロイター/Kim Hong-Ji)
[ソウル 5日 ロイター] - 韓国国会は5日、尹錫悦大統領に対する弾劾動議を正式に提示した。野党6党は4日、尹大統領が戒厳令を発令し数時間後に解除したことを受け、大統領弾劾訴追案を国会に提出していた。
弾劾動議の正式提示後、24─72時間以内に採決を実施する必要がある。
聯合ニュースによると、尹氏の与党「国民の力」は議員総会を開き、党の方針として尹大統領の弾劾に反対することを決定した。
ただ、与党の党内分裂は深刻だ。韓東勲代表は金龍顕国防相の解任と内閣全体の総辞職を要求した。その後、国防相は辞意を表明した。
大統領の弾劾法案は国会議員の3分の2以上の賛成があれば可決される。その後、憲法裁判所で審理が行われ、9人の判事のうち6人が支持すれば弾劾が承認される。
与党は国会の300議席のうち108議席を占める。尹氏が辞任するか罷免された場合、新たな選挙が行われるまで韓悳洙首相が職務を代行することになる。