イスラエルがガザ北部など攻撃、23人死亡 南部に退避命令
12月3日、 イスラエル軍がパレスチナ自治区ガザを攻撃し、北部ベイトラヒヤなどでパレスチナ人少なくとも12人が死亡した。写真は同日、ガザ南部ハンユニスで、支援物資を運ぶ住民ら(2024年 ロイター/Hatem Khaled)
Nidal al-Mughrabi
[カイロ 3日 ロイター] - イスラエル軍は3日、パレスチナ自治区ガザを攻撃し、医療関係者によると北部ベイトラヒヤなどでパレスチナ人少なくとも23人が死亡した。また、イスラエル軍はガザ南部の住民に新たな退避命令を出した。
ベイトラヒヤでは一連の攻撃で8人が死亡。北部ガザ市で4人死亡したほか、避難民キャンプがあるジャバリアでは空爆で2人死亡し、負傷者も出ているという。
さらに、住民の避難場所となっていたザイトゥーン地区にあるアルファラ学校では空爆で6人が死亡したほか、最南部ラファではイスラエルのドローン(無人機)攻撃で女性3人が死亡したという。
ベイトラヒヤ、ジャバリア、ベイトハヌンではイスラエル軍が10月から作戦を展開、戦闘員数百人を殺害したという。パレスチナ民間緊急サービスは、イスラエル軍の攻撃や燃料不足で、この3地区では4週間近く活動できていないとしている。紛争開始以来、これまでに同サービスの要員88人が殺害され、304人が負傷。21人がイスラエル軍によって拘束されたという。
イスラエル軍は新たにガザ南部ハンユニスの北部地区の住民に退避命令を出した。この地区から戦闘員がロケット弾を発射したとしている。退避命令を受け、多くの住民が夜明け前に避難した。
パレスチナや国連の当局者はガザに安全な地域はないと指摘している。