ロシアの核実験再開、結論まだ出ていない＝外務次官

　１１月３０日、ロシアのリャブコフ外務次官は、核兵器実験を再開するかどうかの結論はまだ出ていないと述べた。ロシア中南部オムスクで８月撮影（２０２４年　ロイター／Alexey Malgavko）

［３０日　ロイター］ - ロシアのリャブコフ外務次官は３０日、米国が敵対政策を継続する中、ロシアが核兵器実験を再開するかどうかの結論はまだ出ていないと述べた。

タス通信に対し、実験再開を検討しているかとの質問に「これは目下の課題だ」とし、「何の予想も交えず、状況は非常に困難とだけ言っておく。あらゆる要素とあらゆる側面で常に検討されている」と述べた。

ロシアは旧ソ連崩壊の前年となる１９９０年以来核兵器実験を行っていない。ただプーチン大統領は、米国がウクライナに対してロシア国内の標的への西側ミサイル使用を許可したことから、ロシアの核政策規定基準を１１月になって引き下げた。

これにより、ロシアまたは同盟国である隣国ベラルーシに対する通常攻撃が「両国の主権および（または）領土保全に重大な脅威をもたらした」場合は核攻撃を検討することが可能になった。