ウクライナ、迅速な軍事援助がより重要と訴え 支援国の増兵要請に
11月28日、ウクライナは、兵士の増員よりも武器の供給を速める方が重要だとして、支援国に対し軍事援助の迅速化を求めた。写真は基礎訓練に参加するウクライナ軍への参加を目指す志願兵。キーウ州で1月撮影(2024 ロイター/Viacheslav Ratynskyi)
[キーウ 28日 ロイター] - ウクライナは28日、兵士の増員よりも武器の供給を速める方が重要だとして、支援国に対し軍事援助の迅速化を求めた。
米政府高官は27日、ウクライナが戦場での損失を補う新たな兵士の動員や訓練を十分に行っていないと指摘、ウクライナに徴兵年齢を25歳から18歳へ引き下げるよう求めた。
ウクライナ外務省報道官は記者団に「われわれは現在、動員されている兵士全員に武器を与えるためさらなる装備が必要な状況で、最優先事項はより迅速に軍事援助を送ることだ」と語った。
ウクライナ大統領顧問のドミトロ・リトヴィン氏は27日、軍事援助が停滞していることを批判し「兵たんの遅れや支援への躊躇を、最前線にいる若い兵士で補うことはできない」とⅩに投稿した。
ウクライナ軍は前線でロシア軍の猛攻を撃退しており、ロシア軍はドンバス地方全体を最終的に掌握することを目指して村を次々に占領している。
外務省報道官はウクライナの兵士動員戦略について、防衛戦略や対ロシア制裁など他の課題とともに支援国と定期的に協議されているとしたが、この問題で意見の相違があったとの見方は否定した。