インド議会、財閥アダニ巡る混乱収まらず 野党が疑惑審議求める
11月28日、インド議会は、野党議員が財閥アダニ・グループを巡る疑惑についての審議を求めて議事進行を妨害したため、開会後数分で一時中断した。写真はニューデリーの新旧の議事堂。2023年9月撮影(2024年 ロイター/Adnan Abidi)
[ニューデリー 28日 ロイター] - インド議会は28日、野党議員が財閥アダニ・グループを巡る疑惑についての審議を求めて議事進行を妨害したため、開会後数分で一時中断した。議会空転は今週3日目となる。
同グループの創業者らが贈賄罪などで米国で起訴された問題を巡り、野党は追及姿勢を弱めていない。
主要野党・国民会議派のマニカム・タゴール議員は通信社ANIに対し「われわれはこの件について議会で審議したい。(アダニ問題について)首相からの回答を要求するのは3日目になる」と語った。
野党の多くは、モディ首相と首相率いるインド人民党(BJP)がアダニをかばい、インドでの調査を妨害していると非難している。
政府は米国での起訴についてコメントを発表していないが、BJPはこれまでのところ、アダニを擁護する理由はないとしており、党としては実業家を国づくりのパートナーだと考えていると表明している。