NZ中銀、0.25%か0.5%の利下げ議論へ 来年2月=総裁補
ニュージーランド(NZ)準備銀行(中央銀行)のシルク総裁補は28日、来年2月の会合で25ベーシスポイント(bp)もしくは50bpの利下げが議論されるとの見方を示した。写真はニュジーランド準備銀行。2017年撮影。(2024年 ロイター/David Gray)
[シドニー 28日 ロイター] - ニュージーランド(NZ)準備銀行(中央銀行)のシルク総裁補は28日、来年2月の会合で25ベーシスポイント(bp)もしくは50bpの利下げが議論されるとの見方を示した。
NZ中銀は27日、政策金利のオフィシャルキャッシュレート(OCR)を50bp引き下げ、4.25%とした。エコノミストの間では50bp利下げ予想が大勢だったが、一部の市場関係者は75bp利下げを見込んでいた。
シルク氏はロイターのインタビューで、国内インフレの抑制になお取り組む必要があるため、50bpより大幅な利下げの必要性は感じなかったと述べた。
第3・四半期のインフレ率は2.2%と、貿易財の価格下落を受けて減速し、中銀の目標レンジ(1─3%)内に収まった。一方、主に国内の物価上昇圧力である非貿易財のインフレ率は4.9%に高止まりした。
シルク氏は「現時点で(金利を)中立水準まで戻せば、国内インフレが鈍化しないという、さらなるリスクが生じる」と指摘。また「コアインフレ率が持続的に目標の中間値に戻るようにする必要もある」と述べた。
来年2月の会合については、25bp利下げと50bp利下げの両方のメリットが議論されるとの見方を示した。