ウクライナ前線での試験運用にも成功、戦争を変える新型ドローン・システム
New US Drones Tested on Ukraine Frontline Hailed as 'Game Changer'
(画像はイメージです) Shutterstock AI Generator
<物理空域のドローンを破壊するだけなく、それに先駆けてくる防空システムに対するサイバー攻撃を撃退する統合ドローン・システムが生まれた>
アメリカで開発された最新型ドローン・システムが、ウクライナ前線での試験運用にも成功を収め、ドローン戦争の「ゲームチェンジャー」と期待を集めている。
アメリカの有力テクノロジー企業2社が開発したシステムで、実戦において敵ドローンの脅威を排除すると同時に、戦場の情報収集手段として大きな可能性を示している。
ロシアのウラジーミル・プーチン大統領が2022年2月にウクライナへの全面侵攻を開始して以降、ロシア軍とウクライナ軍は双方、ドローンを使って敵の動きを追跡し、兵器を誘導し、攻撃を実行してきた。
そこに新たな飛躍の可能性をもたらしたのが、AI(人工知能)を用いた集団サイバーセキュリティ技術を手がけるアイアンネットと、ドローン対策技術のリーディング企業アステリオン・システムズの提携だ。両社は11月13日、一国全体を保護する防衛システムの構築で提携を結んだ。
この防衛ネットワークは、サイバー上の脅威をリアルタイムで検知するアイアンネットのサイバーセキュリティシステム「アイアンドーム」と、アステリオンのドローン対策技術「ヒッチハイカー」を組み合わせたもので、敵ドローンを無力化するよう設計されている。