トランプ氏のメキシコ・カナダ向け25%関税、輸入原油も対象に=関係者
11月26日、トランプ次期米大統領(写真)が表明したメキシコとカナダからの輸入品に25%の関税を課す計画について、輸入原油も例外にはならない。米議会で13日撮影(2024年 ロイター//Brian Snyder)
Jarrett Renshaw
[26日 ロイター] - トランプ次期米大統領が表明したメキシコとカナダからの輸入品に25%の関税を課す計画について、輸入原油も例外にはならない。事情に詳しい2人の関係者が26日ロイターに明かした。
トランプ氏は来年1月20日の就任初日に、不法移民と医療用麻薬フェンタニルなどの薬物の流入阻止のために、両国にこうした関税を適用する大統領令に署名する考えを示した。
2人の関係者は、トランプ氏の方針には輸入原油も課税対象に含まれていると指摘した上で、同氏は交渉開始時点で攻撃的な態度で臨む傾向があると付け加えた。
米製油業界は、トランプ氏が選挙戦でエネルギー価格引き下げを公約に掲げていた以上、価格高騰につながる輸入原油への関税は見送るのではないかとの期待があった。
米エネルギー省によると、カナダとメキシコは米国にとって最大の原油輸入先で、これらは米国内で精製されるガソリンや軽油、暖房油などの25%近くを占める。