レバノン停戦合意、米仏が36時間内に発表か イスラエル26日閣議
イスラエルとイラン支援下にあるレバノンの武装組織ヒズボラの停戦を巡る合意が間近となった。写真はレバノンのエリアス・ボウ・サーブ国会副議長。2022年10月撮影(2024年 ロイター/Dalati Nohra/Handout via REUTERS)
[ベイルート/エルサレム/ワシントン 25日 ロイター] - イスラエルとイラン支援下にあるレバノンの武装組織ヒズボラの停戦を巡る合意が間近となった。イスラエル高官によると、イスラエルは26日に閣議を開き、ヒズボラとの停戦合意について検討する予定で、合意は数日中に締結される可能性がある。
複数のレバノン当局者は、米国バイデン大統領とフランスのマクロン大統領が36時間以内にイスラエルとヒズボラの停戦合意を発表するとの見通しを示した。
この件に関して、米ホワイトハウスと仏統領府からコメントは得られていない。
ただ、米国家安全保障会議(NSC)のカービー戦略広報調整官は、レバノン停戦協議は合意に向け正しい方向に進んでいると指摘。「協議は建設的で、極めて前向きに進んでいる」とし、全てが確定したわけでははいとしながらも、合意に近づいているとの認識を示した。
レバノン側からも慎重ながら楽観的な見方が聞かれる。あるレバノン当局者は米政府から「数時間以内」に合意が発表される可能性があると伝えられたと述べたほか、エリアス・ボウ・サーブ国会副議長は25日、米国が提案した60日間の停戦の実施開始に「重大な障害は残っていない」と明らかにした。
サーブ氏によると、提案には60日以内にイスラエル軍がレバノン南部から撤退し、レバノン正規軍が国境地域に展開することが含まれる。
米ニュースサイトのアクシオスはこれより先、イスラエルとレバノンが停戦条件に合意したと報じた。イスラエル首相府からのコメントは得られていない。
イスラエル政府のデービッド・メンサー報道官は「合意に向けて動いているが、まだ解決すべき問題がいくつかある」と述べた。詳細は明らかにしなかった。
イスラエルのGLZラジオキャスターのXへの投稿によると、イスラエルの駐米大使マイケル・ヘルツォグ氏も「(停戦は)数日以内に実現する可能性がある。最後の詰めを行う必要があるだけだ」と語った。