米最高裁がフェイスブックの異議棄却、会員情報流出巡る集団訴訟で
11月22日、米連邦最高裁は、メタ・プラットフォームズ傘下SNS(交流サイト)フェイスブックが会員情報の外部流出について開示を怠ったとして投資家に証券詐欺で訴えられた訴訟で、集団訴訟と認定した下級審の判断を不服としたメタの上訴を棄却した。写真はボスニア・ヘルツェゴビナのゼニツァで8月撮影(2024 ロイター/Dado Ruvic)
John Kruzel
[ワシントン 22日 ロイター] - 米連邦最高裁は22日、メタ・プラットフォームズ傘下SNS(交流サイト)フェイスブックが会員情報の外部流出について開示を怠ったとして投資家に証券詐欺で訴えられた訴訟で、集団訴訟と認定した下級審の判断を不服としたメタの上訴を棄却した。
集団訴訟はニューヨーク州のアマルガメイテッド・バンク が率いる。最高裁は棄却の理由を示さず、下級審の決定をそのまま残した。
原告側は、フェイスブックが3000万人以上のユーザーに影響した2015年の個人情報外部流出について、事業リスクの開示を上場企業に偽務づける証券取引法に違反したと主張。
メタの前身であるフェイスブックの株価は、英政治コンサルティング会社ケンブリッジ・アナリティカに渡った個人情報が2016年大統領選のトランプ氏出馬に絡み不正に利用されたとの18年の報道後に急落。投資家は保有するフェイスブック株の価値下落などについて損害賠償を求めていた。
訴訟では事業リスク開示で過去のデータ流出について説明しなかったことが法違反に当たるのかが争点となった。
フェイスブックの広報担当者アンディ・ストーン氏は最高裁が争点となった法律の部分について説明しなかったことに失望しているとコメントし、法廷での戦いを続ける考えを示した。