ロシア高官、台湾問題巡り米国非難 「アジアの危機誘発狙う」
11月24日、ロシアのアンドレイ・ルデンコ外務次官(写真)は、米国は台湾を利用してアジアに深刻な危機を引き起こしていると述べ、台湾に対する中国の姿勢にあらためて支持を表明した。写真はロシアのモスクワで撮影、提供写真(2024 ロイター/Russian State Duma)
[24日 ロイター] - ロシアのアンドレイ・ルデンコ外務次官は、米国は台湾を利用してアジアに深刻な危機を引き起こしていると述べ、台湾に対する中国の姿勢にあらためて支持を表明した。24日にタス通信が報じた。
ルデンコ氏は「米国は自ら認めている『一つの中国』の原則に反し、『現状維持』の大義を掲げて台北との軍事・政治的接触を強化するとともに、武器供給を拡大している」と指摘。
さらに「米国による露骨な地域問題干渉は、自国の利己的な利益を実現するため中国を挑発し、アジアに危機を引き起こすことを目的としている」と述べた。
ただ報道は、ルデンコ氏が具体的にどういう接触に言及したかは伝えていない。
中国は台湾を自国の領土と見なしているが、台湾政府はこれを拒否している。
正式な外交承認がない中、米国は台湾にとって最も重要な国際的支援国かつ武器供給国となっている。