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ロシア新型中距離弾、実戦下での試験継続 即時使用可能=プーチン氏

2024年11月23日(土)05時06分

ロシアのプーチン大統領は、新型の極超音速中距離弾道ミサイル「オレシニク」の試験を継続すると表明した。22日、モスクワで撮影(2024年 ロイター/Sputnik/Vyacheslav Prokofyev/Pool via REUTERS)

[モスクワ 22日 ロイター] - ロシアのプーチン大統領は22日、新型の極超音速中距離弾道ミサイル「オレシニク」の試験を継続すると表明した。連続生産に乗り出す考えも示すと同時に、同ミサイルの即時使用可能な在庫があると明らかにした。

ロシアは前日、西側諸国から供与された長射程兵器でロシアを攻撃したことへの報復として、ウクライナのドニプロにある軍需企業を標的にオレシニクを試験的に発射した。

プーチン大統領はテレビ演説で、21日の発射は成功したとした上で、現時点でオレシニクへの対抗手段や迎撃手段は世界に存在しないとし、「ロシアに対する安全保障上の脅威の状況と性質に応じて、実戦条件下でも試験を継続する」と表明。ロシアはこうしたミサイルの在庫を保有しており、即時使用可能な状態にあると述べた。

中距離弾道ミサイル(IRBM)の射程距離は3000─5500キロ。ロシアから発射された場合、欧州全域のほか、米国西部などが射程距離内に入る。

軍事専門家は、オレシニクはIRBMでありながらも、核弾頭搭載可能な長射程の大陸間弾道ミサイル(ICBM)のように複数の弾頭を搭載し、複数の標的を同時に攻撃できることが特徴だと指摘している。

プーチン氏は、オレシニクは戦略核兵器ではないとしながらも、他の精度が高い長距離システムと組み合わせて使用した場合、戦略核兵器に匹敵する力を持つ可能性があると述べた。

ロイター
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