ロシア新型中距離弾、最高速度マッハ11 着弾まで15分=ウクライナ当局
ウクライナ当局によると、ロシアが前日に東部の都市ドニプロの軍事施設を標的に発射した新型中距離弾頭ミサイルは最高速度が時速1万3000キロを超えるという。11月21日、ドニプロで撮影(2024年 ロイター/Mykola Synelnykov/File Photo)
[キーウ 22日 ロイター] - ウクライナ国防省情報総局(HUR )は22日、ロシアが前日に東部の主要都市ドニプロの軍事施設を標的に発射した新型中距離弾頭ミサイルについて、最高速度が時速1万3000キロを超え、発射から約15分で標的に着弾したと明らかにした。
ウクライナがロシアの新型ミサイルについて詳細を公表するのはこれが初めて。北大西洋条約機構(NATO)は26日にブリュッセルで緊急会合を開き、対応を協議する。
ロシアのプーチン大統領は21日、西側諸国のウクライナ支援に対する警告として、新型の極超音速中距離弾道ミサイル「オレシニク」でウクライナの軍事施設を攻撃したと表明した。
HURによると、同ミサイルはロシア南部のアストラハン州から発射されてた後、15分でドニプロ市に着弾。速度はマッハ11を超えていたという。マッハ11は時速1万3600キロに相当する。
また、同ミサイルには6つの弾頭が搭載されており、それぞれに6つの子弾頭が装備されていたと明らかにした。
HURは、ロシアはオレシニクの量産開始前に少なくとも10発の発射試験を実施する可能性があるとの見方を示している。