メキシコ大統領、移民巡りトランプ氏と協力 人道的政策促すとも
11月20日、メキシコのシェインバウム大統領は、移民問題を巡ってトランプ次期米大統領と建設的に協力する必要性を強調した。写真はメキシコ革命記念日に演説する大統領。20日、メキシコ市で撮影(2024年 ロイター/Raquel Cunha)
David Alire Garcia
[メキシコ市 20日 ロイター] - メキシコのシェインバウム大統領は20日、移民問題を巡ってトランプ次期米大統領と建設的に協力する必要性を強調した。移民を強制送還するとのトランプ氏の公約については「人道的な」政策を促すと述べた。
シェインバウム大統領は記者会見で、移民とその人権への配慮を強調しつつ、移民削減に向けた提案をトランプ氏に提示したいと語った。
シェインバウム氏はメキシコ初の女性大統領として先月就任。移民支援を掲げつつも、米政権と緊密に連携し、移民が両国国境に到達するのを阻止することに向けて対策を強化した前大統領の姿勢を踏襲する。
シェインバウム氏は「ある時点で、トランプ氏に対して人道的な提案をするつもりだ」と述べた。その上で、人々が母国を離れる理由の根本的な原因に対処することで、移民を減らしていくとの方針を示した。
トランプ氏は選挙期間中、移民を犯罪者と決めつける発言を繰り返し、大統領に返り咲いた際には多数の移民を強制送還すると表明した。