ブラジルのルラ大統領暗殺計画で5人逮捕、前政権高官ら軍関係者
11月19日、ブラジルの警察当局は、ルラ大統領を就任直前の2022年に暗殺する計画に関与した疑いで、ボルソナロ前政権の高官を含む軍関係者ら5人を逮捕した。リオデジャネイロで16日撮影(2024年 ロイター/Ricardo Moraes)
Ricardo Brito
[ブラジリア 19日 ロイター] - ブラジルの警察当局は19日、ルラ大統領を就任直前の2022年に暗殺する計画に関与した疑いで、ボルソナロ前政権の高官を含む軍関係者ら5人を逮捕した。
警察が押収した文書には、ルラ氏とアルキミン副大統領を射殺または毒殺し、再選挙で2人の退役陸軍幹部が権力を掌握する計画が記されていた。最高裁判事の殺害計画もあったという。
陸軍の発表によると、逮捕された軍関係者らは、18─19日にリオデジャネイロで開かれた20カ国・地域(G20)首脳会議の警備には関与していなかったという。
警察によると、「緑と黄色の短剣」と名付けられた計画は22年12月15日に実行される予定だったという。
ルラ氏は22年10月の大統領選挙でボルソナロ氏を破り、23年1月1日に就任した。
ボルソナロ氏はルラ氏の就任式数日前にブラジルを離れたが、選挙敗北を認めなかった。その後帰国し23年1月8日に支持者が政府庁舎を襲撃し破壊したブラジリアの暴動を煽動した疑いで捜査を受けている。