独、ウクライナの長距離攻撃能力を支持する時=ゼレンスキー大統領
ウクライナのゼレンスキー大統領は19日、ドイツに対し、ウクライナのロシアに対する長距離攻撃能力を支援するよう要請した。同日撮影(2024年 ロイター/Ukrainian Presidential Press Service/Handout via REUTERS)
[キーウ 19日 ロイター] - ウクライナのゼレンスキー大統領は19日、ドイツに対し、ウクライナのロシアに対する長距離攻撃能力を支援するよう要請した。長距離攻撃を巡る支持を得るため、全てのパートナーと協力しているとも述べた。
ウクライナが米国製長距離兵器を使用してロシア領内を攻撃することをバイデン政権が許可したとの報道を受け、ロシアのプーチン大統領は19日、核兵器使用に関するドクトリン(核抑止力の国家政策指針)の改定を承認。核保有国の支援を受けたロシアへの通常兵器攻撃に対し、核兵器の使用を検討する可能性があると警告した。
ゼレンスキー大統領は、デンマークのフレデリクセン首相との会談後に行った会見で、プーチン氏による核使用基準引き下げを受け、「ドイツもこれに応じた決定を支持する時が来た」という考えを示した。
ショルツ独首相は18日、ドイツは米国の決定に追随せず、ウクライナに長距離巡航ミサイル「タウルス」を供与しないという方針を堅持すると述べた。
ロシアのウクライナ侵攻開始から1000日目に当たる19日、ウクライナは米国から供与された長距離地対地ミサイル「ATACMS」を使用し、ロシア西部ブリャンスク州の兵器庫を攻撃した。ウクライナの公式筋が確認した。
同攻撃について質問されたゼレンスキー大統領は、ウクライナは現時点で米国製ATACMSに加え、独自の長距離ミサイル能力を有しており、これら攻撃能力の全てを使用するだろうと述べた。