米一戸建て住宅着工件数、10月6.9%減 ハリケーンで南部が低迷
米商務省が19日に発表した10月の一戸建て住宅の着工件数(季節調整済み)は年率換算で前月比6.9%減の97万戸となった。2022年7月撮影(2024年 ロイター/Sarah Silbiger)
[ワシントン 19日 ロイター] - 米商務省が19日に発表した10月の一戸建て住宅の着工件数(季節調整済み)は年率換算で前月比6.9%減の97万戸となった。
9月の着工件数は104万2000戸と、前回発表の102万7000戸から上方修正された。
ハリケーン「へリーン」と「ミルトン」の影響で南部の住宅建設活動が低迷し、住宅ローン金利の上昇により回復が鈍化する可能性が高いことを示唆した。
FWDBONDSのチーフエコノミスト、クリストファー・ラプキー氏は、住宅建設市場の低迷は依然として深刻で、新築一戸建て住宅の買い手は供給不足に直面していると指摘。「新築住宅の建設が大幅に増加しない限り、住宅不足と住宅価格高騰の問題は継続するだろう」と述べた。
一戸建て住宅の着工件数は地域別では、南部で10.2%減少。北東部でも28.7%大きく減少したが、中西部・西部では4.6%増加した。
一戸建て住宅着工件数は前年同月比では0.5%減少した。
5戸以上の集合住宅の着工件数は前月比9.8%増の32万6000戸。
全体の住宅着工件数は3.1%減の131万1000戸。ロイターがまとめたエコノミスト予想は133万戸だった。前年比は4.0%減だった。
一戸建ての建設許可件数は0.5%増の96万8000戸と、4月以来の高水準となった。
集合住宅の建設許可件数は3.0%減の39万3000戸。全体の建築許可件数は0.6%減の141万6000戸。前年比では7.7%減となった。
建設許可を受けたものの未着工となっている住宅は1.1%減の27万9000戸。
一戸建て住宅の受注残は14万3000戸と横ばい。一戸建て住宅の完成件数は1.4%減の98万6000戸だった。
全体の住宅の完成件数は4.4%減の161万4000戸。建設中の住宅件数は1.9%減の146万5000戸となった。
建設中の一戸建て住宅の在庫は64万4000戸で変わらずだった。