米金利、さらにどの程度低下するか不明=カンザスシティー連銀総裁
米カンザスシティー地区連銀のシュミッド総裁(写真)は19日、インフレの2%回帰への進展が利下げに適切な時期であることを意味するとしつつも、「金利がさらにどの程度低下するか、最終的にどの程度の水準に落ち着くかはまだ分からない」と述べた。2023年8月撮影(2024年 ロイター/Ann Saphir)
[ワシントン 19日 ロイター] - 米カンザスシティー地区連銀のシュミッド総裁は19日、インフレの2%回帰への進展が利下げに適切な時期であることを意味するとしつつも、「金利がさらにどの程度低下するか、最終的にどの程度の水準に落ち着くかはまだ分からない」と述べた。
12月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で利下げを支持するかどうかについては言及しなかった。
政府の抱える財政赤字については、米連邦準備理事会(FRB)がインフレを2%の目標に維持するという責務を果たすため、「大規模な財政赤字はインフレ拡張的にはならない」と述べた。
しかし、それは「金利の持続的な上昇」を意味する可能性があるとし、FRBが金融政策運営において独立性を保つことが重要である理由という認識を示した。
「政治家は財政赤字が金利上昇につながらないことを望んでいるだろうが、歴史が示すように、しばしばインフレ上昇を招いている」とも述べた。
シュミッド総裁は来年、FOMCで投票権を持つ。