ケネディ氏のワクチン見解は危険、いとこのキャロライン氏が懸念
11月18日、米国のキャロライン・ケネディ駐豪大使は同氏のいとこで、トランプ次期大統領に厚生長官に指名されたロバート・ケネディ・ジュニア氏(写真右)について、ワクチンに関する見解は「危険」との考えを示した。10月撮影(2024年 ロイター/Carlos Barria)
Lewis Jackson
[シドニー 18日 ロイター] - 米国のキャロライン・ケネディ駐豪大使は18日、同氏のいとこで、トランプ次期大統領に厚生長官に指名されたロバート・ケネディ・ジュニア氏について、ワクチンに関する見解は「危険」との考えを示した。
キャロライン氏はキャンベラのナショナル・プレス・クラブで、ロバート・ケネディ・ジュニア氏の立場は、ケネディ一族を含むほとんどの米国人の見解と相反するものだと述べた。
「私は彼と一緒に育ったので、こうしたことはずっと前から知っているが、ほかの人は彼のことを知り始めたばかりだ」と語った。
「われわれの一族は公衆衛生部門とインフラへの支援という点では一致しており、米国の医療専門家に最大の敬意を抱いている」とした上で「彼は異なる見解を持っている」と指摘した。
ロバート・ケネディ・ジュニア氏は肥満や糖尿病、自閉症など「慢性疾患のまん延」に取り組みたいと表明している。しかし、ワクチンが自閉症に関連しているといった医学的に誤った主張をしているとして、専門家から批判されている。
退任が決まっているキャロライン氏は、オーストラリアとインド太平洋地域は、誰が大統領になっても米国にとって重要であり続けるとの認識を示した。
「米国は何十年にもわたってコミットしてきた。それが変わることはなく、米国の利益が変わることもない」と述べた。
また、自分が生きている間に米国で女性の大統領が誕生するだろうと述べたが、それが自身のことかという質問には明言を避けた。