バングラデシュ暴動死者は1500人に、当初発表大きく上回る
11月17日、バングラデシュの暫定政権を率いるユヌス氏は、ハシナ前首相を失脚に追い込んだ抗議活動で約1500人が死亡したほか、15年間の在任中に3500人が強制的に拘束された可能性があると明らかにした。写真は差別に反対する学生たち。バングラディシュのダッカ大学で9月撮影(2024 ロイター/Mohammad Ponir Hossain)
[ダッカ 17日 ロイター] - バングラデシュの暫定政権を率いるユヌス氏は17日、ハシナ前首相を失脚に追い込んだ抗議活動で約1500人が死亡したほか、15年間の在任中に3500人が強制的に拘束された可能性があると明らかにした。死者数は先に公表された約1000人を大きく上回った。
7月に公共部門の雇用割り当てに反対する学生主導の運動として始まった抗議活動は、1971年の独立以来最も死者数の多い騒乱にエスカレートし、ハシナ首相はインドへの逃亡を余儀なくされた。
ユヌス氏は暫定政権発足100日目を記念する国民向け演説で「毎日殉教者の名簿に新たな名前が加えられている」とし、暴力行為の責任者を起訴すると述べた。
同氏は、強制失踪事件を調査している委員会が10月時点で1600件の情報を得ているが、総数は3500件を超える可能性があると述べた。
その上で、インドにハシナ首相の身柄引き渡しを求める政府の方針を改めて表明した。