習主席、バイデン氏と会談 トランプ次期政権と協力する意向表明
11月16日、中国の習近平国家主席はペルーの首都リマでバイデン米大統領と会談し、トランプ次期政権と協力する意向を表明した。会談ではサイバー犯罪や貿易など主要な対立点が取り上げられた(2024年 ロイター/Leah Millis)
Jarrett Renshaw Lucinda Elliott Eduardo Baptista Trevor Hunnicutt
[リマ 16日 ロイター] - 中国の習近平国家主席は16日、ペルーの首都リマでバイデン米大統領と会談し、トランプ次期政権と協力する意向を表明した。会談ではサイバー犯罪や貿易など主要な対立点が取り上げられた。
両首脳の会談は7カ月ぶりで、習氏が滞在したホテルで約2時間行われた。
習氏は「安定的で健全かつ持続可能な米中関係という中国の目標に変わりはない」と述べるとともに、両国関係に「浮き沈み」があることを認めた。「中国は米新政権と対話継続や協力拡大、相違点の管理のために連携する用意がある」と語った。
バイデン氏は習氏に対し、双方の意見が常に一致してきたわけではないが、「率直」な議論を行ってきたと指摘した。
ホワイトハウスによると、両首脳は核兵器の使用について、人工知能(AI)ではなく人間が決定をするべきという点で合意した。
両首脳はまた、軍事分野でのAI開発について潜在的リスクを慎重に考慮し、責任ある形で行う必要性を強調した。
中国側がまとめた会談の要旨にもこの点が反映された。