イスラエル、トランプ次期米政権の対イラン強硬路線に期待
イスラエルのコーエン・エネルギー相は、米国のトランプ次期政権(右)はイランに対する強硬路線を取ると予想されているとし、これによりアラブ諸国との一段の和平合意の機会が生まれるとの考えを示した。2020年9月撮影(2024年 ロイター/Tom Brenner)
[エルサレム 14日 ロイター] - イスラエルのコーエン・エネルギー相は、米国のトランプ次期政権はイランに対する強硬路線を取ると予想されているとし、これによりアラブ諸国との一段の和平合意の機会が生まれるとの考えを示した。
また、イスラエルはレバノンに拠点を置く親イラン武装組織ヒズボラとの戦闘を終結させ、ヒズボラを国境から遠ざける合意に近づいているとの見解も示した。
コーエン氏はロイターのインタビューに対し、トランプ次期大統領は、イランに対する断固たる行動を確実に支持する人材を政権幹部に起用していると指摘。トランプ氏の前政権時代は中東地域の安定性が高まった時期だったとし、トランプ氏が前政権時代の政策を継続することを望むと述べた。
レバノンでのヒズボラとの戦闘については「戦闘開始以来、合意に最も近い地点にいる」と言及。同時に、ヒズボラがイスラエルとの国境地域に戻った場合の行動の自由を確保することがイスラエルにとって重要だとし、合意が守られなければ軍事行動を起こす権利を維持すると主張した。
合意の執行メカニズムについては、討議されているものの、合意には至っていないと語った。