仏中、ブランデー「保証金」巡る対話再開=蒸留酒業界団体
11月12日、フランスの複数の蒸留酒業界団体は、中国が欧州連合(EU)産ブランデー輸入時に保証金を課す反ダンピング(不当廉売)措置を導入したことを巡り、仏中当局者の協議が再開したと明らかにした。写真はヴィンテージのブランデー。フランスのソルベで2012年8月撮影(2024 ロイター/Bruno Martin )
[パリ 12日 ロイター] - フランスの複数の蒸留酒業界団体は12日、中国が欧州連合(EU)産ブランデー輸入時に保証金を課す反ダンピング(不当廉売)措置を導入したことを巡り、仏中当局者の協議が再開したと明らかにした。中国の措置はEUによる中国製電気自動車(EV)の輸入関税引き上げに対抗したもの。
団体は声明で「上海フェア(中国国際輸入博覧会)での直近の仏中当局者のやりとりは、対話の再開に貢献した。2国間での解決に必要な地ならしになる」と述べた。
中国は1月にEU産ブランデーに対する反ダンピング調査の開始を発表。フランスで作られるブランデーの一種、コニャックの生産者らは、調査は酒類市場よりも両国の貿易摩擦全般に関係していると指摘する。
中国は10月上旬にEU産ブランデーに対する反ダンピング措置を導入。コニャックが最も打撃を受けている。
団体はまた、コニャックと、同じく仏産のブランデーであるアルマニャックに10月11日以来課されている保証金について、中国がより手続きが簡易な銀行保証への切り替えを容認したことは「ポジティブ」だと評価した。