トランプ氏、大統領首席補佐官にワイルズ氏起用 初の女性
トランプ次期米大統領は11月7日、大統領首席補佐官に選挙戦で選対本部長を務めたスージー・ワイルズ氏を充てると発表した。大統領首席補佐官に女性が起用されるのは初めて。10月20日、ピッツバーグで代表撮影(2024年 ロイター)
Steve Holland Alexandra Ulmer
[ウェストパームビーチ(米フロリダ州) 7日 ロイター] - トランプ次期米大統領は7日、大統領首席補佐官に選挙戦で選対本部長を務めたスージー・ワイルズ氏(67)を充てると発表した。大統領首席補佐官に女性が起用されるのは初めて。
トランプ氏は来年1月20日の就任に向けて要職人事を進めているが、ワイルズ氏が最初の発表となった。
大統領の門番と称される大統領首席補佐官は、大統領のスケジュール調整のほか、ホワイトハウスのスタッフ管理、省庁や議員との連絡などを担当する。
トランプ氏は声明で、ワイルズ氏について「私が米国史上有数の政治的勝利を収めるのを支援し、2016年と20年の選挙戦でも欠かせない存在だった」とし、「タフで賢く、革新的で、誰からも称賛され、尊敬されている」と評した。
ワイルズ氏はベテランの政治ストラテジスト。関係者によると、信頼できる人物とみられており、選挙戦を成功に導いたことで高い評価を得ている。
1980年の大統領選で勝利したレーガン元大統領の選挙活動に携わり、2018年にはフロリダ州知事選でデサンティス氏を支えた。また、トランプ氏の16年と20年の選挙戦で上級顧問も務めた。
共和党コンサルタントのデビッド・ジョンソン氏は「スージーは強い女性で、物事を成し遂げる実績を持つ真のリーダーだ」と評価した。
関係筋4人によると、トランプ氏は政権の要職に幅広い人材を検討しており、その多くはトランプ前政権に従事した人物だという。
国務長官候補にはリチャード・グレネル元駐ドイツ大使や前駐日大使のビル・ハガティ上院議員が挙がっているほか、ニューヨーク州選出のエリス・ステファニック下院議員を国連大使に起用することが検討されているという。