ニュース速報
ワールド

イスラエル、UNRWAとの関係解消を国連に正式通告

2024年11月05日(火)04時22分

 イスラエル外務省は4日、国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)との関係を1967年以来定めてきた協定の取り消しを国連に正式に通告したことを明らかにした。写真はUNRWAの本部。7月撮影(2024年 ロイター/Dawoud Abu Alkas)

[エルサレム 4日 ロイター] - イスラエル外務省は4日、国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)との関係を1967年以来定めてきた協定の取り消しを国連に正式に通告したことを明らかにした。

イスラエルの議会は先月、UNRWAの国内での活動を禁止する法案を賛成多数で可決。西側諸国からはパレスチナ自治区ガザの深刻な人道状況がさらに悪化すると懸念が高まっている。

イスラエルは2023年10月7日のイスラエル南部への攻撃に職員の一部が関与したことや、イスラム組織ハマスのメンバーとなっている職員がいたことをなどを理由に、UNRWAを強く批判してきた。

イスラエルのダノン国連大使は声明文で「ハマスがいかにUNRWAに浸透しているかを示す圧倒的な証拠を提出したにもかかわらず、国連はこの現実に何も対処しなかった」と述べた。

イスラエル外務省は、他の国際組織による活動を拡大すると強調。「UNRWAとの関係を終わらせ、UNRWAに代わるものを後押しする準備がなされる」とした。

イスラエルのネタニヤフ首相は、UNRWAがパレスチナ問題を永続化させようとしているとして、同機関の閉鎖を要請。カッツ外相は「ハマス構成員がUNRWAに雇用され、UNRWAの施設がテロ目的で使用されているとことを示す多数の証拠を国連に提示したにもかかわらず、何の対応もなされなかった」と述べた。

ガザ地区とヨルダン川西岸地区はイスラエルの占領下にあるものの、国際法上はイスラエル国外と見なされるため、イスラエル議会で可決された法案は、両地区でのUNRWAの活動を直接的に違法とするものではない。ただ、UNRWAの活動に深刻な影響が及ぶと予想されている。

UNRWAのジュリエット・トウマ報道官は、現時点でガザ地区とヨルダン川西岸地区での支援活動に影響は出ていないとしながらも、「時間との戦い」になると指摘。国連加盟国にイスラエルに同法の施行を思いとどまらせる責務があると語った。

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

フェンタニル問題でメキシコと中国に関税 トランプ氏

ワールド

カナダ、石油・ガス産業に大幅排出削減案 生産減・税

ワールド

中国首相「開放加速し単独主義に対抗」、成長目標達成

ビジネス

午前の日経平均は反発、決算で個別物色も
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:米大統領選と日本経済
特集:米大統領選と日本経済
2024年11月 5日/2024年11月12日号(10/29発売)

トランプ vs ハリスの結果次第で日本の金利・為替・景気はここまで変わる

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    足跡が見つかることさえ珍しい...「超希少」だが「大人気」の動物、フィンランドで撮影に成功
  • 2
    「家族は見た目も、心も冷たい」と語る、ヘンリー王子の映像が話題に...「不幸なプリンセス」メーガン妃との最後の公務
  • 3
    予算オーバー、目的地に届かず中断...イギリス高速鉄道計画が迷走中
  • 4
    「生野菜よりも、冷凍野菜のほうが健康的」...ブロッ…
  • 5
    ネアンデルタール人「絶滅」の理由「2集団が互いに無…
  • 6
    在日中国人「WeChatで生活、仕事、脱税」の実態...日…
  • 7
    エジプト「叫ぶ女性ミイラ」の謎解明...最新技術が明…
  • 8
    「これぞプロ」 テイラー・スウィフト、歌唱中のハプ…
  • 9
    日本で「粉飾倒産」する企業が増えている理由...今後…
  • 10
    NASA観測が捉えた「アトラス彗星の最期...」肉眼観測…
  • 1
    モスクワで高層ビルより高い「糞水(ふんすい)」噴出! 屈辱動画がウクライナで拡散中
  • 2
    外来種の巨大ビルマニシキヘビが、シカを捕食...大きな身体を「丸呑み」する衝撃シーンの撮影に成功
  • 3
    足跡が見つかることさえ珍しい...「超希少」だが「大人気」の動物、フィンランドで撮影に成功
  • 4
    予算オーバー、目的地に届かず中断...イギリス高速鉄…
  • 5
    日本で「粉飾倒産」する企業が増えている理由...今後…
  • 6
    幻のドレス再び? 「青と黒」「白と金」論争に終止符…
  • 7
    脱北者約200人がウクライナ義勇軍に参加を希望 全員…
  • 8
    「家族は見た目も、心も冷たい」と語る、ヘンリー王…
  • 9
    世界がいよいよ「中国を見捨てる」?...デフレ習近平…
  • 10
    「第3次大戦は既に始まっている...我々の予測は口に…
  • 1
    「地球が作り得る最大のハリケーン」が間もなくフロリダ上陸、「避難しなければ死ぬ」レベル
  • 2
    外来種の巨大ビルマニシキヘビが、シカを捕食...大きな身体を「丸呑み」する衝撃シーンの撮影に成功
  • 3
    秋の夜長に...「紫金山・アトラス彗星」が8万年ぶりに大接近、肉眼でも観測可能
  • 4
    死亡リスクはロシア民族兵の4倍...ロシア軍に参加の…
  • 5
    大破した車の写真も...FPVドローンから逃げるロシア…
  • 6
    モスクワで高層ビルより高い「糞水(ふんすい)」噴…
  • 7
    足跡が見つかることさえ珍しい...「超希少」だが「大…
  • 8
    エジプト「叫ぶ女性ミイラ」の謎解明...最新技術が明…
  • 9
    韓国著作権団体、ノーベル賞受賞の韓江に教科書掲載料…
  • 10
    コストコの人気ケーキに驚きの発見...中に入っていた…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中