ニュース速報
ビジネス

午前の日経平均は反発、決算で個別物色も

2024年11月05日(火)12時08分

 11月5日、前場の東京株式市場で日経平均は、前営業日比420円99銭高の3万8474円66銭と反発した。写真は株価を表示するスクリーンの横に立つ人。都内で2月撮影(2024 ロイター/Issei Kato)

[東京 5日 ロイター] - 前場の東京株式市場で日経平均は、前営業日比420円99銭高の3万8474円66銭と反発した。前週末の日経平均が1027円安と大幅に下落した反動で、自律反発を期待した買いが先行した。個別では指数寄与度の高い銘柄が総じて強かったほか、決算を材料視した物色も活発だった。

今週は米大統領選、米連邦公開市場委員会(FOMC)など重要イベントを多数控えており市場では警戒感が高まっているが、日本株は意外高の様相となった。日経平均は220円高で寄り付いた後もじり高の展開で、519円高の3万8572円67銭まで上昇。買い一巡後は高値水準でもみ合った。

野村証券の伊藤高志シニア・ストラテジストは「米大統領選の結果は警戒されてはいるものの、結果がすぐ判明するとは限らない。むしろこれから本格化する決算への期待感が株価を押し上げているようだ」との見方を示した。

東京証券取引所はきょうから取引終了時間を30分延長し、大引けは午後3時半となるが、市場ではきょうの株価に与える影響は限定的との見方が優勢だった。

決算銘柄では、サンリオが13%超高、TDK、野村ホールディングスが7─8超高となった。半面、ヤマハ、日本ハムが10─13%超安。市場では「地合いは不安定な中、悪い決算を発表した場合は叩き売られてしまうようだ」(国内証券ストラテジスト)との声が聞かれた。

主力株では、指数寄与度の高いファーストリテイリング、アドバンテスト、東京エレクトロンが日経平均を押し上げた一方で、リクルートホールディングス、中外製薬がさえなかった。

東証株価指数(TOPIX)は0.73%高の2663.58ポイントで午前の取引を終了した。東証プライム市場の売買代金は1兆8840億4100万円だった。東証33業種では、証券・商品先物取引、非鉄金属、機械、電気機器など23業種が値上がり、空運、電気・ガス、サービスなど10業種は値下がりした。

東証プライム市場の騰落数は、値上がりが978銘柄(59%)、値下がりは599銘柄(36%)、変わらずは67銘柄(4%)だった。

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

豪中銀、予想通り金利据え置き 根強いインフレ圧力見

ビジネス

米ボーイングのスト終結、新たな労働協約を賛成多数で

ワールド

インドネシアGDP、第3四半期は前年比+4.95%

ビジネス

三菱重の4━9月期営業益86.7%増、防衛・宇宙な
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:米大統領選と日本経済
特集:米大統領選と日本経済
2024年11月 5日/2024年11月12日号(10/29発売)

トランプ vs ハリスの結果次第で日本の金利・為替・景気はここまで変わる

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    足跡が見つかることさえ珍しい...「超希少」だが「大人気」の動物、フィンランドで撮影に成功
  • 2
    「家族は見た目も、心も冷たい」と語る、ヘンリー王子の映像が話題に...「不幸なプリンセス」メーガン妃との最後の公務
  • 3
    予算オーバー、目的地に届かず中断...イギリス高速鉄道計画が迷走中
  • 4
    「生野菜よりも、冷凍野菜のほうが健康的」...ブロッ…
  • 5
    ネアンデルタール人「絶滅」の理由「2集団が互いに無…
  • 6
    在日中国人「WeChatで生活、仕事、脱税」の実態...日…
  • 7
    エジプト「叫ぶ女性ミイラ」の謎解明...最新技術が明…
  • 8
    日本で「粉飾倒産」する企業が増えている理由...今後…
  • 9
    NASA観測が捉えた「アトラス彗星の最期...」肉眼観測…
  • 10
    「これぞプロ」 テイラー・スウィフト、歌唱中のハプ…
  • 1
    モスクワで高層ビルより高い「糞水(ふんすい)」噴出! 屈辱動画がウクライナで拡散中
  • 2
    足跡が見つかることさえ珍しい...「超希少」だが「大人気」の動物、フィンランドで撮影に成功
  • 3
    外来種の巨大ビルマニシキヘビが、シカを捕食...大きな身体を「丸呑み」する衝撃シーンの撮影に成功
  • 4
    予算オーバー、目的地に届かず中断...イギリス高速鉄…
  • 5
    日本で「粉飾倒産」する企業が増えている理由...今後…
  • 6
    「家族は見た目も、心も冷たい」と語る、ヘンリー王…
  • 7
    幻のドレス再び? 「青と黒」「白と金」論争に終止符…
  • 8
    脱北者約200人がウクライナ義勇軍に参加を希望 全員…
  • 9
    世界がいよいよ「中国を見捨てる」?...デフレ習近平…
  • 10
    「第3次大戦は既に始まっている...我々の予測は口に…
  • 1
    「地球が作り得る最大のハリケーン」が間もなくフロリダ上陸、「避難しなければ死ぬ」レベル
  • 2
    外来種の巨大ビルマニシキヘビが、シカを捕食...大きな身体を「丸呑み」する衝撃シーンの撮影に成功
  • 3
    秋の夜長に...「紫金山・アトラス彗星」が8万年ぶりに大接近、肉眼でも観測可能
  • 4
    死亡リスクはロシア民族兵の4倍...ロシア軍に参加の…
  • 5
    大破した車の写真も...FPVドローンから逃げるロシア…
  • 6
    モスクワで高層ビルより高い「糞水(ふんすい)」噴…
  • 7
    足跡が見つかることさえ珍しい...「超希少」だが「大…
  • 8
    エジプト「叫ぶ女性ミイラ」の謎解明...最新技術が明…
  • 9
    韓国著作権団体、ノーベル賞受賞の韓江に教科書掲載料…
  • 10
    コストコの人気ケーキに驚きの発見...中に入っていた…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中