イスラエルとレバノン、国連決議履行に向け進展=米国務長官
ブリンケン米国務長官は10月31日、レバノンに拠点を置く親イラン武装組織ヒズボラとイスラエルとの紛争を巡り、イスラエルとレバノンが国境での平和維持を目的とした国連安保理決議の履行に必要な事項について理解を深めつつあるとの見解を示した。同日、ワシントンで撮影(2024年 ロイター/Leah Millis)
Humeyra Pamuk Daphne Psaledakis
[ワシントン 31日 ロイター] - ブリンケン米国務長官は31日、レバノンに拠点を置く親イラン武装組織ヒズボラとイスラエルとの紛争を巡り、イスラエルとレバノンが国境での平和維持を目的とした国連安保理決議の履行に必要な事項について理解を深めつつあるとの見解を示した。
国連は2006年にイスラエルとヒズボラの双方に対し敵対行動の完全な停止などを求める安保理決議1701号を採択。ただ、長らく履行されてこなかった。
ブリンケン長官は記者会見で「レバノンとイスラエルの双方から、この安保理決議の効果的な履行に必要な事項について明確な理解を得ることが重要だ」と指摘。課題は残っているとしながらも、最近の中東訪問と、現在進められている取り組みなどを踏まえると、理解に向け順調に進展していると言えると述べた。
オースティン国防長官も同記者会見で、レバノン情勢に近く変化が見られることを期待しているとし、米国は早期実現に向け働きかけていくと述べた。ただ、詳細は明らかにしなかった。