フォード、業績改善しなければ管理職のボーナス減額へ=関係筋
10月31日、米自動車大手フォード・モーターのジム・ファーリー最高経営責任者(写真)は品質向上とコスト削減の取り組みを加速させる必要があるとし、これらの指標度合いによっては管理職の賞与(ボーナス)支給額を65%まで引き下げる方針を示した。ミシガン州ディアボーンの同社EVセンターで2022年4月撮影(2024年 ロイター/Rebecca Cook)
Nora Eckert
[デトロイト 31日 ロイター] - 米自動車大手フォード・モーターのジム・ファーリー最高経営責任者(CEO)は31日、品質向上とコスト削減の取り組みを加速させる必要があるとし、これらの指標度合いによっては管理職の賞与(ボーナス)支給額を65%まで引き下げる方針を示した。従業員に伝えた内容を、事情に詳しい関係者3人が明らかにした。
ファーリー氏は創業から121年の歴史を持つフォードの企業風土を変え、従業員により責任を持たせるとして、ボーナスを主要目標の達成に直接連動させる新たな業績システムを最近導入した。
同氏は28日の2024年第3・四半期決算発表で「進展は誇りに思うが、全く満足していない」と述べていた。幹部らは同日、24年通年決算の業績見通しの下限しか達成できないとの見方を示した。
フォードの広報担当者は31日、「こうした野心的な目標を達成するか、超えるかすれば、チームは報酬を受けられる。私たちはコスト削減、品質向上、そしてフォードをより高い成長率、収益性、資本効率と柔軟性のある事業にすることに力を注いでいる」と述べた。その上で、ボーナス支給額は第4・四半期の業績次第で変わる可能性があると説明した。ボーナスの支給率は個人の業績によっても変わるという。