イスラエル軍、ガザ全域で攻撃継続 46人死亡 病院も被害
イスラエル軍は31日、パレスチナ地区ガザ全域を攻撃し、パレスチナ人少なくとも30人が死亡した。写真は30日、ガザ北部で撮影(2024年 ロイター/Stringer)
Nidal al-Mughrabi
[カイロ 31日 ロイター] - イスラエル軍は31日、パレスチナ自地区ガザ全域を攻撃し、北部を中心にパレスチナ人少なくとも46人が死亡した。ガザ保健当局によると、北部ベイトラヒヤにある病院も攻撃を受け、職員が軽度の火傷を負ったほか、医療物資が焼失し、手術が中断される事態となった。
イスラエル軍は、イスラム組織ハマスがベイトラヒヤのカマル・アドワン病院を軍事目的で利用していると主張。「数十人のテロリストが潜伏し、病院職員を装った者もいることが判明した」と明らかにした。保健当局とハマスは否定している。
同病院への攻撃で死傷者は報告されていない。
ガザ中部ヌセイラトの住宅も空爆を受け、医療関係者によると、救急隊員や現地記者2人を含む少なくとも16人が死亡した。
イスラエル軍は先週、カマル・アドワン病院に突入し、一時占拠した。ハマス戦闘員とみられる約100人を拘束したとしている。
医療援助団体「国境なき医師団(MSF)」は31日、同病院で活動していた医師の1人が26日にイスラエル軍に拘束されたと明らかにし、この医師を含む全ての医療従事者の保護を訴えた。