スペイン東部で洪水、72人死亡 一部地域で8時間に1年分の降雨
スペイン東部バレンシア州で豪雨による洪水が発生し、少なくとも72人が死亡した。同日撮影(2024年 ロイター/Eva Manez)
[ラ・アルクディア(スペイン) 30日 ロイター] - スペイン東部バレンシア州で豪雨による洪水が発生し、少なくとも72人が死亡した。地元当局が30日発表した。
同地域では29日から大雨が続き、気象学者らによると、一部地域では8時間に1年分の降水量に達するなどの集中豪雨となった。
建物や橋が流され、農地が水没するなどの被害が出ているほか、ソーシャルメディアに投稿された動画や上空から撮影された映像には、流されないように木に登る人々の姿や、倒壊した橋、車やトラックが高速道路に積み重なっている様子が映っている。
スペインでの洪水被害としては、87人が死亡した1996年以来最悪となる。欧州全体では、21年に少なくとも185人が死亡したドイツの洪水以来の被害規模となる。
サンチェス首相は、破壊されたインフラを再建するとして、支援を約束した。