イスラエル軍がガザ全域に攻撃、少なくとも20人死亡=医療関係者
パレスチナ自治区ガザ全域で30日、イスラエル軍による一連の攻撃があり、少なくとも20人が死亡した。ガザ北部ベイトラヒヤで20日撮影。(2024年 ロイター/Abdul Karim Farid/File Photo)
Nidal al-Mughrabi
[カイロ 30日 ロイター] - パレスチナ自治区ガザ全域で30日、イスラエル軍による一連の攻撃があり、少なくとも20人が死亡した。医療関係者が明らかにした。
北部ベイトラヒヤのサラティーン地区では8人が死亡。南部と中部では少なくとも7人のパレスチナ人が死亡したという。同地区は29日にも攻撃を受け、少なくとも93人が死亡または行方不明になったとされる。
ベイトラヒヤの当局者は声明を発表し、同地域は「食糧も水も病院も医師もない」状況になっていると訴え、世界各国と援助機関に対し、イスラエルの攻撃を中止させ、基本的な医療物資や燃料、食糧を届けるよう求めた。
医療関係者や住民によると、ガザ市のシェイクラドワン地区では、診療所の近くで5人が死亡、負傷者も出ている。
パレスチナのイスラム組織ハマスによる奇襲から1年が経過した今も、イスラエルによる攻撃の勢いが衰える気配は見られない。ガザ北部は現在、イスラエル軍の攻撃の焦点となっている。イスラエルは今月、同地域で再集結したとされるハマス戦闘員を一掃するため、ベイトラヒヤと近隣のベイトハヌーン、ジャバリアに戦車を送り込んだ。