トランプ氏、ニューヨーク中心部で大規模集会 選挙戦最終盤
10月27日、米大統領選まで1週間余りとなる中、共和党候補のトランプ前大統領は27日、ニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデンで大規模集会を開いた。写真は集会でのトランプ夫妻。米ニューヨーク州で撮影(2024 ロイター/Andrew Kelly)
Steve Holland Jeff Mason James Oliphant
[ニューヨーク/フィラデルフィア 27日 ロイター] - 米大統領選まで1週間余りとなる中、共和党候補のトランプ前大統領は27日、ニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデンで大規模集会を開いた。
演説の冒頭で「4年前より暮らし向きは良くなったか」と問いかけると、聴衆は「ノー」と叫んだ。
また、選挙で勝利すれば「犯罪者の入国」を阻止するとし、民主党候補のハリス副大統領を「非常にIQの低い人物」と呼んだ。
トランプ氏登壇前に演説した支持者の一部からは人種差別的、女性差別的な発言が出た。トランプ氏の顧問弁護士だったジュリアーニ元ニューヨーク市長は、イスラエルとパレスチナの紛争でハリス氏が「テロリストの側」にあり、パレスチナ人を米国に呼び寄せることを望んでいると虚偽の主張を展開した。
実業家イーロン・マスク氏も登壇し、連邦予算は「少なくとも」2兆ドル削減できるなどと述べた。トランプ氏は新設を目指す政府効率化委員会のトップにマスク氏を据える考えを示している。
トランプ氏は移民受け入れに寛容な聖域都市を廃止するほか、犯罪歴のある移民を強制送還するため1798年の「外敵法」を発動すると強硬姿勢を示し、喝采を浴びた。
親など家族を介護する人を対象に税額控除を導入する案も発表した。