第3四半期韓国GDP、前期比+0.1%で予想下回る 年間予想下げも
10月24日、韓国銀行(中央銀行)が発表した第3・四半期の国内総生産(GDP)速報値は、季節調整済み前期比0.1%増加し、予想の0.5%増を下回った。写真は2021年7月、釜山港で撮影(2024年 ロイター/Kim Hong-Ji)
Jihoon Lee
[ソウル 24日 ロイター] - 韓国銀行(中央銀行)が24日発表した第3・四半期の国内総生産(GDP)速報値は、季節調整済み前期比0.1%増加し、予想の0.5%増を大きく下回った。個人消費は回復したものの輸出が減少した。
第2・四半期は0.2%減だった。
前年比は1.5%増だったが、伸び率は第2・四半期の2.3%、予想の2.0%に届かず、昨年第3・四半期以来の低水準となった。
個人消費は前四半期の前期比0.2%減から0.5%増に反転。建設投資は2.8%減少し、企業投資は6.9%増えた。
輸出は0.4%減で、2022年第4・四半期以来初めてマイナスに転じた。一方、輸入は1.5%増加し、純輸出のGDPへの寄与度はマイナスとなった。
iM証券のエコノミスト、パク・サンヒョン氏は「景気を支えてきた輸出の勢いが明らかに弱まった一方、内需が回復しているとみるのは時期尚早だ」と述べた。
韓国中銀は8月に今年の経済成長率予想を2.5%から2.4%に引き下げたが、達成が「困難」になったとし、これを下回る可能性が高いとの見方を示した。11月に最新の経済見通しを示す予定で、成長率予想がさらに引き下げられる可能性が高い。
前出のパク氏は「金融政策に関しては、必ずしも即時利下げを意味しない。GDPを押し下げたのが国内ではなく対外部門だからだ」と述べた。同氏は中銀が徐々に金利を引き下げると予想し、次回は来年第1・四半期になるとみている。
韓国中銀は11日、約4年ぶりに利下げに踏み切り、一段の利下げ余地があると示唆したが、追加緩和の時期は慎重に検討する姿勢を示した。