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仏ケリング、営業利益半減と予想、グッチ不振で大幅下方修正

2024年10月24日(木)14時14分

グッチやサンローランなど高級ブランドを展開するフランスのケリングは23日、2024年12月期の業績予想を大幅に下方修正した。写真はケリングのロゴ。パリで23年撮影。(2024年 ロイター/Sarah Meyssonnier/File Photo)

Mimosa Spencer

[パリ 23日 ロイター] - グッチやサンローランなど高級ブランドを展開するフランスのケリングは23日、2024年12月期の業績予想を大幅に下方修正した。第3・四半期(7─9月)売上高が市場予想を下回り、前年同期比16%減の37億9000万ユーロ(40億8000万ドル)に落ち込んだことなどが響いた。

業績不振の背景には中国の需要低迷に伴って主力のグッチ事業が苦戦していることがある。

同社は今後数カ月間の「大きな不確実性」が需要の重石となると判断。減損処理など一時的要因を除いた継続的な本業のもうけを示す営業利益を通期ベースで約25億ユーロに悪化すると見込む。前年実績47億5000万ユーロからほぼ半減し、数年ぶりの低水準となる。

第3・四半期売上高について英バークレイズが事前に投資家向けメモで記したコンセンサス予想によると、アナリストは11%の減収を予想していた。

ケリングは上半期決算の段階では、下半期は30%の減益予想を示しており、ロイターの計算では、通期ベースで29億7000万ユーロが見込まれていた。

グループ全体の年間売上高の半分、利益の3分の2を占めるのがグッチ事業。しかし減収が続いており、第3・四半期は25%減だった。アナリストのコンセンサス予想の21%減を下回った。

ピノー会長兼最高経営責任者(CEO)は「高級ブランド市場は不運な状態に直面しているが、グッチを中心に広範囲に変革に取り組んでいる」と述べた。グッチの場合は皮革製品部門で見直しを進めており、第3・四半期後半に新製品を多く市場投入したと付け加えた。

ロイター
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