ニュース速報
ビジネス

午後3時のドルは152円前半へ下落、米金利低下と財務相けん制発言で

2024年10月24日(木)15時39分

 10月24日 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の終盤からドル安/円高の152円前半で取引されている。写真は1ドル紙幣で、2021年11月撮影(2024年 ロイター/Murad Sezer)

Shinji Kitamura

[東京 24日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の終盤からドル安/円高の152円前半で取引されている。アジア市場で米金利が低下してドルが軟化したほか、加藤勝信財務相の円安けん制発言が、短期筋の円売りを抑制する形となった。

ドルは午前の152円後半からじり安の展開で、午後には152円前半まで下げ幅を広げた。特段の手掛かりは見当たらなかったものの、米10年債利回りが日中の取引で4.21%付近と、前日海外の上昇を帳消しにする水準へ低下したことが、ドルの重しとなった。

ドルは前日海外で一時153.19円まで上昇。7月31日以来3カ月ぶり高値を更 新した。週初から4円を超えるドル高/円安が急速に進み「上値で戻り売りが出やすくなってきた」(国内証券アナリスト)ことも、反落の一因になったという。

日本時間の昼前、20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議のため訪米中の加藤勝信財務相が、最近の円安について「投機的な動向も含め、為替市場の動向を緊 張感をさらに高めて注視していく」と発言したことも、円の買い戻しにつながった。

財務相は介入に関するコメントは避けたものの、円相場は「足元では一方的な、急速 な動きがみられる」と最近の下落をけん制した。

ドル152─153円付近は、2022年に大規模介入が行われ、市場で長らく『円安防衛ライン』と位置付けられてきた水準にあたる。「ここを明確に上抜ければ、介入警戒感はさらに高まる」(国内金融機関のトレーダー)という。

ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円

午後3時現在 152.38/152.39 1.0788/1.0789 164.39/164.41

午前9時現在 152.77/152.78 1.0780/1.0781 164.68/164.71

NY午後5時 152.75/152.77 1.0781/1.0784 164.69/164.73

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

韓国・ポーランド大統領、ロシアへの北朝鮮軍派遣を非

ワールド

アングル:ハイテク分野の米中対立、誰が次期米大統領

ビジネス

アングル:最低賃金1500円に広がる戸惑い、各党が

ビジネス

現代自、第3四半期営業益は前年比7%減 SUVの保
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:米大統領選 イスラエルリスク
特集:米大統領選 イスラエルリスク
2024年10月29日号(10/22発売)

イスラエル支持でカマラ・ハリスが失う「イスラム教徒票」が大統領選の勝負を分ける

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ヨルダン・ラジワ皇太子妃が出産後初めて公の場へ...夫フセイン皇太子と仲良くサッカー観戦
  • 2
    秋の夜長に...「紫金山・アトラス彗星」が8万年ぶりに大接近、肉眼でも観測可能
  • 3
    【クイズ】次のうち、和製英語「ではない」ものはどれ?
  • 4
    「国産メーカー優先」をやめたNTTドコモ...経済安全…
  • 5
    日本は働き手の「やる気」で世界最低...石破首相、「…
  • 6
    逃げ場はゼロ...ロシア軍の演習場を襲うウクライナ「…
  • 7
    大谷とジャッジを擁する最強同士が激突するワールド…
  • 8
    大破した車の写真も...FPVドローンから逃げるロシア…
  • 9
    ウクライナ軍、迫り来るロシア装甲車を「超至近距離…
  • 10
    北朝鮮がその気なら韓国も!? ロシア派兵に対抗してウ…
  • 1
    秋の夜長に...「紫金山・アトラス彗星」が8万年ぶりに大接近、肉眼でも観測可能
  • 2
    死亡リスクはロシア民族兵の4倍...ロシア軍に参加の北朝鮮兵による「ブリヤート特別大隊」を待つ激戦地
  • 3
    大破した車の写真も...FPVドローンから逃げるロシア兵の正面に「竜の歯」 夜間に何者かが設置か(クルスク州)
  • 4
    韓国著作権団体、ノーベル賞受賞の韓江に教科書掲載料…
  • 5
    逃げ場はゼロ...ロシア軍の演習場を襲うウクライナ「…
  • 6
    目撃された真っ白な「謎のキツネ」? 専門家も驚くそ…
  • 7
    ウクライナ兵捕虜を処刑し始めたロシア軍。怖がらせ…
  • 8
    ヨルダン・ラジワ皇太子妃が出産後初めて公の場へ...…
  • 9
    ロシア西部「弾薬庫」への攻撃で起きたのは、戦争が…
  • 10
    裁判沙汰になった300年前の沈没船、残骸発見→最新調…
  • 1
    ベッツが語る大谷翔平の素顔「ショウは普通の男」「自由がないのは気の毒」「野球は超人的」
  • 2
    「地球が作り得る最大のハリケーン」が間もなくフロリダ上陸、「避難しなければ死ぬ」レベル
  • 3
    秋の夜長に...「紫金山・アトラス彗星」が8万年ぶりに大接近、肉眼でも観測可能
  • 4
    死亡リスクはロシア民族兵の4倍...ロシア軍に参加の…
  • 5
    大破した車の写真も...FPVドローンから逃げるロシア…
  • 6
    ウクライナに供与したF16がまた墜落?活躍する姿はど…
  • 7
    漫画、アニメの「次」のコンテンツは中国もうらやむ…
  • 8
    エジプト「叫ぶ女性ミイラ」の謎解明...最新技術が明…
  • 9
    ウクライナ軍、ドローンに続く「新兵器」と期待する…
  • 10
    韓国著作権団体、ノーベル賞受賞の韓江に教科書掲載料…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中