米国防長官がキーウ訪問、ウクライナ支援継続を約束へ
10月21日、 オースティン米国防長官(写真)がウクライナの首都キーウを訪問した。ブリュッセルで17日代表撮影(2024年 ロイター)
[キーウ 21日 ロイター] - オースティン米国防長官が21日、ウクライナの首都キーウを訪問した。対ウクライナ政策に不透明感が漂う米大統領選挙を2週間後に控え、米政府はウクライナを支援していくと述べた、
オースティン長官のキーウ訪問は4回目。ウクライナ東部でロシア軍の攻勢が強まる中、ウクライナの防衛力強化に向けた米国の取り組みについて具体的な話し合いが行われる予定。ただ、ウクライナのゼレンスキー大統領が切望する、米供与の長射程兵器によるロシア領内攻撃について米側の了承は得られないとみられる。
オースティン長官は同行記者団に「われわれは、ウクライナの主権領土を守る努力を支援し続けるつもりだ」と発言。「この戦いが時間の経過とともに変貌するのを目撃し、そのたびにウクライナが戦場で効果を発揮できるよう(ウクライナの)ニーズに応えてきた」と述べた。
11月の大統領選挙で返り咲きを目指すトランプ前大統領は、ウクライナ支援に消極的な姿勢を示している。
オースティン氏は「過去2年半の間、議会でウクライナに対する超党派の支持を見てきた。今後も超党派の支持を得られると期待している」と述べた。
オースティン氏は18日にベルギー・ブリュッセルの北大西洋条約機構(NATO)本部でゼレンスキー大統領と面会した。ゼレンスキー大統領が示した勝利計画について記者団に「計画を公に評価する立場にない」と語っている。