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IEA、石油は余剰に向かうと予想 イラン巡る供給混乱に対処へ

2024年10月15日(火)19時08分

 10月15日、国際エネルギー機関(IEA)は月報で、世界の石油市場は来年、大幅な余剰に向かうとの見通しを示した。パリで2023年12月撮影(2024年 ロイター/Sarah Meyssonnier)

Alex Lawler

[ロンドン 15日 ロイター] - 国際エネルギー機関(IEA)は15日発表した月報で、世界の石油市場は来年、大幅な余剰に向かうとの見通しを示した。イランを巡って原油供給が混乱した場合、必要に応じて行動する用意があると表明した。

イスラエルがイランの石油施設を攻撃するのではないかという投資家の懸念から、石油価格はここ数週間上昇している。しかしIEAは公的部門の備蓄が12億バレル以上あるほか、石油輸出国機構(OPEC)と非加盟の主要な産油国で構成する「OPECプラス」の余剰生産能力は歴史的高水準だと指摘した。

「IEAは供給の動向を踏まえて必要に応じて行動する用意がある」との立場を示した。その上で「今のところ供給は続いており、大きな混乱がなければ、市場は来年かなりの余剰に直面するだろう」と予想した。

また中国の低迷を理由に、今年の世界の石油需要予測をさらに下方修正した。

中国の8月の消費量が前年同月比で日量50万バレル減少し、4カ月連続のマイナスになったことを受け、2024年の同国の需要は日量15万バレル増にとどまるとの見方を示した。

「中国の石油需要は引き続き予想を下回っており、全体の伸びを抑える主因となっている」と分析した。

ロイター
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